ペニシリン系薬

医療系の人以外でも、ドラマや漫画等で聞いたことのある名前だと思う。
アオカビが発見のきっかけとなり菌で菌を倒せることが発見された。

現在では、ペニシリナーゼなどにより、第一選択としてペニシリン単剤で用いられることは一部の菌以外では限られているが、「β-ラクタマーゼ阻害剤」と合わされた薬剤や、デエスカレーション(多くの菌にフォーカスを置いた抗菌薬投与から判明した菌に対して的を絞った抗菌薬に変更すること)した場合に使用される。

主なペニシリン系薬をまとめていこうと思う。


主なペニシリン系薬        ()内はアルファベット略字
  • ペニシリンG(PCG)
    アオカビから発見された天然ペニシリン。現在でも、グラム陽性球菌に抗菌力を示す。
  • アンピシリン(ABPC)
    アミノ基を付けることによって、グラム陰性桿菌にも抗菌力を見出した。
  • ピペラシリン(PIPC)
    カルボキシル基を付けて、緑膿菌に効果拡大。
  • オキサシリン(MPIPC)
    MSSAとMRSAの判別に用いる。第2世代セファロスポリンのセフォキシチン(CFX)の方がスクリーニングで多く用いられる。
  • アモキシシリン(AMPC)
    アンピシリンと類似しているが、腸からの吸収に優れる。小児科で処方されることが多くみられる。

ピペラシリン、アンピシリン、アモキシシリンはそれぞれ、

  • タゾバクタム&ピペラシリン(TAZ/PIPC)
  • スルバクタム&アンピシリン(SBT/ABPC)
  • クラブラン酸&アモキシシリン(CVA/AMPC)

このようにβ-ラクタマーゼ阻害剤と共に投与され、広い範囲の細菌に作用する。

親しみへの一歩

Penicillium chrysogenum

聞きなれない菌名だが、まさしくこの菌がペニシリンの原点であるアオカビだ。
土壌に多く生息し、臨床的にはコンタミネーションや免疫不全患者への病原性等があるが、建造物や食品への悪さが目立つ。

また、ペニシリン薬にアレルギーを起こす患者も存在し、死亡例もある。
しかしながら、1928年に発見されたペニシリンがかたちを変えて今も活躍しているのをみると、歴史に名を残すことの偉大さが強く感じられる。

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