セフェム系薬は、第1世代から第4世代まであり、セファロスポリン系、オキサセフェム系、セファマイシン系など種類が多く悩める学生も多いことだろう…
そんなお悩みが、この記事で少しでも力になれればと思う。
種類 | 薬剤名 |
セファロスポリン系 第1世代 第2世代 第3世代 第4世代 |
セファゾリン(CEZ)、セファクロル(CCL)、セファレキシン(CEX) セフォチアム(CTM)、セフォキシチン(CFX) セフトリアキソン(CTRX)、セフタジジム(CAZ)、セフカペン(CEPN) セフェピム(CFPM) |
セファマイシン系 | セフメタゾール(CMZ)、 |
オキサセフェム系 | フロモキセフ(FMOX) |
他にも50種類以上(国内採用)あるが、すべて覚えるよりもある程度消去法が使える範囲で、勉強していったほうが効率が良いため割愛する。
特徴
- セファマイシン系やオキサセフェム系はβ-ラクタマーゼによって分解されにくい性質を持つため、ESBL産生菌に対する抗菌薬として用いられることがある。
- 施設にもよるが、手術をする患者さんに感染症予防投与として、第1世代セフェム系CEZなどが用いられる。
- 一般的に、グラム陽性菌には第1世代の方が抗菌作用が強く、逆にグラム陰性菌には第3世代や第4世代の方が抗菌作用が強い。
- 細かくはβ-ラクタマーゼに対する安定性などから世代分けされている。セフェム系薬にもペニシリン系同様アレルギーを起こすことがあるため、投与には注意が必要だ。
- 第2世代セフェムのCFXは、投与として使われることはあまり見たことがないが、MRSAのスクリーニング検査で多く用いられる。オキサシリン(MPIPC)よりも信頼性が高く、CFXが耐性の場合はMRSAと判定できる。