微生物学実習を終えた人は、
「知ってる知ってる!!」という人が大半だが、座学や他職種の人はなかなか、理解しがたい。
私自身、本日職場の薬剤師さんからこんな質問を受けた。
薬剤師
カタラーゼ陽性って黄色ブドウ球菌だっけ?
間違いではない💦
しかし、おそらくコアグラーゼテストとごちゃまぜになっているのだろう。
その後、カタラーゼテストとコアグラーゼテストを説明。エンジンがかかってしまい
Staphylococcus属とレンサ球菌系の説明もしようとしたところ…
薬剤師
もう大丈夫(;’∀’)
お腹いっぱい
(´・ω・`)
いつもお世話になっている方だったため張り切りすぎてしまった。w
ということで、今回は、カタラーゼテストについてまとめていく。
カタラーゼという酵素を持っているかを調べるもの。
微生物学以外では、食品領域で使用される。動植物が持つ酵素。食べ物に虫が入ってしまった時の混入時期が推測するのに使用する。
微生物学でのカタラーゼ試験は、培養したコロニーをつまようじで拾い上げ、3%過酸化水素水(オキシドールの方が馴染みがある?)に付けると気泡(酸素)が発生したら陽性。
気泡が発生しなければ陰性。
下手な絵ですいません…
化学式としては、
2H2O2➡O2+2H2O
➡の部分に作用するのがカタラーゼ
陽性のブクブクは酸素(O2)が生成されている。
微生物学では、カタラーゼを持つか持たないかで同定検査のヒントになる。
例)ブドウ球菌系が持ち、レンサ球菌系は持たない
カタラーゼ試験は国家試験よりも学校の実習テスト等で役立つ試験となるものであると感じている。